ドッグトレーナーが読み解く【動物ニュース】

ドッグトレーナーからの視点で、あらゆる動物ニュースを紹介し読み解いていきます。ドッグトレーニングoffice-canine代表。通信講座【ペット講座・誰でもできるしつけ方法】講師

お猿さんのニュースから見る、猿と犬のアルファ(ボス)制度と受け継ぐ本能

www.asahi.com

 

前回、羊の出産の内容から動物行動学のお話を少しお話しましが、今度はお猿さんの出産ニュースがありました。

 

今回もそれに伴って、行動学のお話を少々したいと思います。

 

猿は群れで行動する動物だとはご存知だと思いますが、

 

 

 

 

犬も一緒です。

 

犬も元々は群れで行動し、ボス猿同様ボス犬が存在していました。今はペット化が進み、犬は群れの行動をしないと唱える人たちも多い昨今ですが、長年積み重ねられた本能というのは、そんな簡単に無くなるものではありません。

ボスのことを別名アルファオスとも言います。メスの場合はアルファメス。

 

現在は人間社会の群れの中で生活している状態です。

もちろん、大昔ほどの群れの本能意識はないとは思いますが、名残というものがたくさん行動で示されています。

 

例えば、電柱に足を上げてオシッコをする。マーキングというものです。マーキングとはなわばりを示す行動です。電柱に付いていた臭いを自分のに上書きして「ここは自分の場所」と言っています。他には体を土や草むらに体を擦り付ける行動も同じです。

家の中で、マーキング行動をされている。ということは、犬によって家の中を侵略されている証拠です。ということは家のボスになっている証拠です。

他には愛犬に噛まれてしまう、唸られるなどの行動も、同じ意味での行動になります。

飼い主を唸って噛むというのは「俺様に向かって手下がなにをしている!」って感じになっている可能性が大です。もちろん条件や性格によって犬の感情は変化しますが。

こう思っている可能性が8割くらいでしょう。

他にもここでは書ききれない程の大量の内容や行動があります。

 

群れで行動してボスになる本能が、すでに今のペット化になった犬たちの中に無くなっているのであれば、このような行動は絶対に見られません。

 

しかし、行動は見られ、問題行動となり取り返しのつかない状態まで激化してしまって、飼い主でさえ手に負えなくなって飼育放棄され殺処分になる。という状況が多数あります。

 

本能というのは、どんなに時は経っても0%にはなりません。

しつけというのは、人間社会では問題行動となってしまう元々持っている本能を抑える意味もあります。

逆に人間社会で役立つ本能をしつけによって引き出し、活用していくこともあります。

 

本能というのは、犬種大きさ関係なく持っているものです。

 

ちなみに我々人間も、お猿さんの本能を少なからず受け継いでいます。

そして、我々はその受け継いだ本能を自然と、行動として出しています。

 

お猿さんは、興奮すると悲鳴のような高い声を上げて手を叩いたり飛び跳ねたりします。

 

アイドルや好きな俳優、女優が登場したとき、人間は興奮してどうなっていますか?

ライブ会場で、ボルテージがMAXになった観客はどうなりますか?

 

そう、我々は受け継いだ行動を自然としています。

 

 

f:id:Office-canine:20170328000933j:plainhttps://www.office-canine.jp/

 

ネット通信講座【誰でもできるしつけ方法】

www.knowledge.ne.jp