東京都でゴールデンレトリーバーに頭を噛まれ生後10ヶ月の女の子が死亡した事故
非常に心が痛くなる事故が起きてしまいました。
決して起きてはならない事故です。
ゴールデンレトリーバーという犬種は、穏やかで優しいと、よく言われています。
確かにその通りですが、それは飼い主がしっかり管理し、正しいしつけをしているから、そのような従順で優しい犬になるのです。
そして、
優しいや穏やかという同じ犬種の「特性」は持っていますが「性格」は同じ犬種と言えどもすべて違います。恥ずかしがり屋がいたり明るい性格、大人しい性格。また家庭環境によって性格が変わる場合もあります。
飼い主のコメントで「吠えたり噛んだりしない、臆病でおとなしい犬だった」とあります。
疑問を抱いたのは【臆病】な性格なのになぜ、赤ちゃんと同じ空間に置いていたのだろうか。
臆病な性格の犬ほど自分が安心できる場所を求め、外部刺激を嫌います。
おそらく、ゴールデンは臆病になることもなく自分が一番安心できる空間に、見たことも感じたこともない外部刺激が突然現れ、パニックを起こし行動を取ったのだと思います。そして、愛情を独占できていた飼い主と赤ちゃんのやり取りを見て、もはや自分でも抑えきれない【愛情を独占できない】という嫉妬心が芽生えてしまったのかもしれません。
また愛情を独占するにはどうしたらいいのか。パニックを起こしながらそれを考えた末に行動をとった可能性もあります。
ゴールデンからしてみれば【赤ちゃん=愛情を取られる敵】と見てしまったかもしれません。
【優しくておとなしい】と【臆病でおとなしい】では、まるで違います。
臆病な性格の子ほど、心に余裕がなく飼い主からの愛情を強く求め、突然なにをし始めるかわからないからです。
これはしつけ相談でもよくある内容なのですが「子どもが生まれてから、犬が吠えるようになったり問題行動をするようになった」という相談。中には「子どもを執拗に攻撃する」という相談。
この相談についての犬の性格ほとんどが【臆病】な性格の持ち主でした。
そして、新しい家族が増えるなど環境が変わる前から居た犬たちです。
犬にとって数分、数時間の短い環境の変化でも心に受けるストレスは計り知れません。
期間が短くても、いつもと違う環境になることを犬に理解させ、変わらぬ愛情を与えてあげなくてはいけません。
臆病な性格の子ほど、日常の接し方は難しくなります。
臆病な性格とわかっていて、なぜ臆病になってしまう外部刺激と会わせてしまったのか。しかも一番安心している場所に・・・。
違う場所に移動するなり、接触をしないように防ぐことはできたと思います。
たった1つの行動と考えで、この心が痛くなる事故は防げていたのかもしれません。
動物を飼うからには【油断】をしてはいけないということです。
大型犬=噛む、怖い。という存在では決してありません。
どちらにとっても非常に辛い事故になってしまいました。
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